この漫画がTwitterに流れてきた。
それで思ったんだが、俺は「漫画やアニメは人生そのものだ」とか思ったことがない。
唐突に俺の生い立ちについて話すんだけど、俺の両親は二人ともオタクだ。
故に実家は本とDVDで溢れかえっている。
俺の子守り歌はCCさくらと涼宮ハルヒで、家族だんらんといえばリアタイで深夜アニメを見ることだった。
初めて読んだ小説もハルヒであるし、学校から帰ったら一目散にパソコンの前へ行き、ひたすらアニメや漫画の記事を探したものだ。
高校、大学、就職をしても周りにはオタクばかりの環境だったし、今でもオタク文化とは付き合いがあると言えよう。
ここまでの内容を見るに、俺は人生のなかにアニメとか漫画とかがまあまあ根付いてる方のオタクなんじゃないか?と思う。そうだよな……?何か自信なくなってきたな。
でも俺は「漫画やアニメは人生そのものだ」って思ったことはない。
人間が生み出した産業の一つで、モノだと思っている。
思い入れのある漫画やアニメは数多くあるけれど、それは思い入れのある“モノ”であって、人生にはならない。
これだけ俺の人生に寄り添ってきた漫画やアニメであるのだから、ちょっとぐらい人生の一部だと思って良いんじゃないかと我ながら思っているのだが、割と俺は漫画やアニメをモノ扱いしている。
なんか「人生」って言っちゃうとすごい神聖視してるみたいで嫌なんだと思う。
俺にとってアニメとか漫画っていうのは、もっとありふれていて、夏どきのプールみたくぬるかったり鮮烈だったりするものなのだ。
そんな得体のしれないデカさを兼ね備えたブツではない。
アニメとか漫画とかにハマれなくなったら人生無だ、って思い詰めたくねえんだよな。
だってアニメとか漫画って確かにスゲーかもしれないけど、でもアニメとか漫画なんだよ。そうでしかないんだよ。
人生と娯楽ってもっとこう、さっぱりした関係性でいてほしいんだよな。
何かにハマんなくて良いだろ。惰性でもいいんだ。
好きなアニメが好きじゃなくなっても、別段気にすることじゃないと思うんだよ。
変わらないもののほうが珍しいからさ。
まあ漫画ぜんぶ読んだらなんかそんな話でもなさそうだったが。
結婚とか出産とか大人になることとか言われるともう全然わかんねぇからなんも言えないわ。