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執筆者の写真たふ ぐす

セレプロ感想の再掲 4話

セレプロ4話 感想ツイートツリー

関係性とかはあんまり考えられなかったから、キャラ毎に語ってく


広海

男勝りを自称しているし、他人からもそう言われてるんだけど、グループを引っ張っている時に敷いている社会構成は間違いなく女系の社会なんですよね

中学生の性格キツいカーストトップ女子がやっている感じの

つまり、誰よりも年相応な女ではあるんですよ

もしかしたら凪咲よりも


そこに無自覚なのが面白いと思ったし、チームの誰もそこには触れず、広海の判断とか選択手段にだけ触れるのがなんかリアルだなあと思った

だって現実でサバサバ系女子に出会っても、余程のことがない限りその場で本人にむかって殴りかかる奴なんていないだろうし


あと、広海ってリーダー向いてないよなぁと思う

表向きテンプレ大阪人みたいな性格だからリーダー任されがちだけど、広海って焦ると視野が狭まってマニュアル人間になってしまうわけで

それって咄嗟の判断力が求められるリーダー職には致命的だ


もちろん彼女達は成長途中なので、広海だって未熟な面を治していけば伸びる人材なんだけれども、伸びたところでリーダーに向く人材にはならないんじゃないかなーと思っている

なぜなら広海を見ていると、根が真面目なんじゃなくて、元来真面目な人間が大阪人を演じているように見えてくるから

小さい頃に明るいキャラを演じて、それが良いことだと褒められて嬉しかったからここまで来てしまった感じの


広海が元来真面目っていうのがどこから思えたのかっていうと

・ダンスの完コピにこだわっている所

・凪咲が練習に来ないシーンで、必要以上に自分のせいだと思い込む所


普通あの練習に来ないシーンでは

「まだ来てないです」→「そっか、しばらく待ってみるか」→来ない→「ボイコットした?私のせいかも……」

という順になるはずで、凪咲と過去を語り合ったあのシーンからの繋ぎを考えてもノータイムで「ボイコットか!?ウチのせいかも……!」とはならない


完全に自分の失敗に捕らわれていて視野狭窄している人間の勘違いの仕方で、なんでこんな勘違いしちゃうくらい失敗に捕らわれてたかっていうと、広海は失敗をめちゃくちゃ恐れていたからだと思うんですね


大舞台で失敗が怖い→故に練習量を増やしてお手本通りのダンスを目指す

って完全に真面目メガネくんの考え方なんですよね

少なくとも大雑把でおおらかなイメージのある大阪人のテンプレ的行動ではない


だから本当の広海は女的で真面目なマニュアル人間のほうで、広海のあのテンプレ大阪人仕草は、周囲にウケのいい行動を意図的に演じて作り上げられた性格だと思う訳です

あれ、この行動ってどこかで見たことありますね


凪咲

そう、凪咲ですね

どちらもキャラを戦略的に作っていた訳です

凪咲は頭を使って、広海は肌感覚に近いところでという違いがあるとは思いますが

凪咲、スポーツマンシップな性格とか正々堂々とした戦い方で好印象とか言われてるんですけど(当時Twitter上で)、私はちょっと違う印象を初見時に抱いていて

自分のキャラに撤しきれない=情を抑えられない

あの周囲を気にかけてしまう凪咲は中学生ならではの未熟性の発露なんじゃないかって


凪咲は公式プロフィール曰く「勝てる戦いしかしない主義」で、アイドルを目指すきっかけになったのも「自分のかわいさで周囲を動かせば自力で生きていけるのでは?」という考え方から(漫画版から推察)なんですね。

つまり、凪咲はあのあざとい態度と頭の良さがあれば今回は勝てると踏んでいた。


でも結果は違った。

弱々しく「ねぇ、ちょっと休憩~」と言っても追い詰められた広海は頷かなかったし、辛そうな顔をした逢生に情が湧いてしまったし、自分のあざとさではチームは良くならないことを感じてしまった。


つまり、本来感じやすく情に厚い女である凪咲の性格を出さなければ勝てない側面に来てしまった。

これって凪咲的には結構な窮地で、だって蹴落としあいにおいて情の厚さをアピールするってことは付け入られる隙を見せるってことだから。


だからあの凪咲の安っぽくて一目でわかるあざとさアピールってのは、交渉しやすくするための潤滑剤であり威嚇なんですよね。

裏でなに考えてるかわかんねーぞ、お前らには絶対見せないぞ、身構えとけという。


でもそのやり方では対応出来なくなった。

勝てると踏んで望んだ勝負なのに。

凪咲の手札不足のせいで。

だから情を理性で押し込めなくなった時点で凪咲は未熟なんですよ。


だから多分屋上で自分らしさに迷っていたんだろうな、凪咲は

自分らしさについて一番意図的だった分、それが間違いなんじゃないかと不安に思う気持ちも強い


でも凪咲は肯定されたんですよね。それで良いじゃんって。

でも例外は認めようねって。

自分なりに決めたルールは捨てなくて良いから、すり合わせはしていこうねっていう、実は凄い大人な結論な話だったんじゃないかなと思う。4話って。


多分これ、凪咲が高校2年生のキャラになってくると質感が大分違うことになるなと思っていて、あざとさのなかに狡猾さがでてきてしまうんですよね。

より駆け引きの側面が出てくるというか。


でも私は中学生の、未熟な戦略と情の間でどうにかやっていけないかと考えてる凪咲が好きなんですよね。

凪咲が意図した魅力では多分ないと思うけど。


凪咲は多分この後にエゴサして感想を見て、「意外とみんな情で動く私も好きなんじゃん」って拍子抜けしてしまうんだろうな

で、「じゃあこういうのも取り入れるか……」っていってすり合わせていって、そうして凪咲のあざとい手札が増えていくんだろうな


凪咲があざとさから離れることは多分当分来そうになくて、そしてそれでいいんだと思う

だってあの屋上で肯定されたから

自分で定義づけた自分らしさでも、どんなに未熟な定義でも、それは自分らしさ足りえるって言って貰えたから

自分の判断は正しかったんだって言われたから


野土香と逢生については語りどころがまた難しいんだけど、それぞれ一ツイートだけ

野土香

その性格から緩衝材になるのは予測していたんだけど、意外とクリエイティブなのが印象的だった。

チームの名前を決めて、突破口を作ったのも野土香だ。

多分才能的にリーダーに向いているのはこっちなんだけど、当の彼女がそのつもりなさそうなのでリーダーになることはないだろう。


逢生

作中で明確に挫折経験がある、セレプロでは珍しいキャラ。

彼女は楽しかった心が冷めていく感触をまざまざと知っているんだろうな。

ある種、絶望を知っているというか。

逢生は野土香と並んでアイドルエンジョイ勢だけど、その語感とは裏腹に、結構切実な気持ちで楽しさを求めていそう。


セレプロってキャラ同士の距離の取り方がリアルで好き

野土香がお菓子差し出したところで理性が働きはじめ、モヤモヤしたまま部屋をでる広海とか

腫れ物に触るみたく広海のことについて言及する逢生とか

野土香の言うことに「え?なに言うとんのコイツ」って雰囲気になる一同とか

ああ、他人なんだなぁ……って思う。

ケンカすらぎこちない間柄というか。


今回は雨降って地固まったみたいな話の雰囲気だけど、起こそうと思えばいくらでも不和が起こせるくらい地雷が埋まっててチーム間のすり合わせは全然まだ終わってないし。

でもそれって現実だなぁと思う。たった一回のイベントで分かりあえるなら親友とかいう概念出来てないと思う。

まだまだこれからの人間関係を見せられた気分でした

そういう意味では、炭酸系ユニットとかいうみずみずしさしかないキャッチフレーズもピッタリだ。

5話が楽しみです。


セレプロ4話の凪咲

本音を出して、屋上で広海に生き方を認められたあの瞬間から、凪咲のあざと可愛さは交渉のためのポーズから個性に変わったんだよな


だから最後広海にイジられて「ありがとう、褒めてくれて♡」で終わるんだよ

凪咲の本当の性格を知ってもなお個性の一部だと認めてくれたから

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